ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法③
「ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法」
と銘打って連載している本シリーズ。
全7回にわたり、現代人の新しいストレス解消法として
スポーツカートを提案させていただいております。
第3回となる今回は「カートの構造と車が走る仕組み」についてお話します。
技術の世界は日進月歩。
3月27日から開幕したF1はシーズン中に
新しい技術、部品を取り入れ
ライバルより少しでも速く走るため、進化し続けています。
正しく進化を続けるためには
「仕組み」「原理」を知ることが大切になります。
それはF1でも、スポーツカートでも同じであり、
また、技術開発でも、ドライビングテクニックでも同じです。
物事の仕組みを知った上で、
現状から「ここ」を変えたらどう良くなるかを
想像し、実験する。
その繰り返しが進化のプロセスなのです。
前置きが長くなりましたが、本題のスポーツカートについて、
「どうせやるんだったら、速く走れる様になりたい。」
スポーツカートを始める人は皆さん思うはずです。
私だって、速く走りたい!
ですが、、、
「ただ闇雲に走っていれば、速くなれるか」
というとそうではないのです。
正しく仕組みを知った上で、何を変えればいいのか、どうすればいいのか、
が分からなければあなたは進化できません。
そこで、進化のための第一歩、
「カートの構造」と「車が走る仕組み(タイヤのグリップ)」について
ふれてみたいと思います。
まず、カートの構造ですが、とてもシンプルです。
(画像:レーシングカート入門)
たったこれだけです。
運転の仕方もやはりシンプル
①アクセルを踏むと進む(加速)
②ブレーキを踏むと停まる(減速)
③ハンドルを切ると曲がる
以上です。
※
走る仕組みとは関係ありませんが、
カートについて知っておいて欲しいことが2つ
・エンジンとエンジンから出ているパイプ(マフラーといいます)は
非常に高温になります。
間違っても触らないで下さい。
・カートのフレームは異常に脆いです。
間違って乗ってしまうと折れるのでフレームには触れないようにして下さい。
これだけ知っていれば、
とりあえず走ることはできます。
が、、、
この知識だけで走ろうとすると
いつまで経ってもスピンを繰り返すだけの残念な人になってしまいます。
(スピンすることは楽しいので、個人的には「あり」なのですが、)
さて、では何が足りないのか。
速く走るためには、タイヤについて知る必要があります。
タイヤの特性は以下のような図で説明されます。
これはタイヤのグリップ力を表した図です。
この図の見方ですが、
赤い点がタイヤに掛かる力を示します。
停まっている状態では図のように赤い点は中心にあり、
アクセルを踏んで加速すると、赤い点は上(加速)に動いていきます。
これはタイヤに「前に進もうとする力が加わっている」ことを示します。
同様に、ブレーキを踏むと、赤い点は下(減速)に動き
ハンドルを切ると、右(または左)に動きます。
赤い点が原点から離れるほど大きな力がかかっていることを示します。
次に青い円ですが、これがタイヤの限界を示します。
タイヤに大きな力が加わった結果、赤い点が青い円の外に飛び出てしまうと
カートはスピンします。
(これは一般的な車でも同じなので覚えておいて下さい)
そして、速く走るためには「常に」タイヤに最大限の力を加えることが重要です。
では、タイヤに最大限の力を加えるにはどうすれば良いのか?
それは少し難しい話になるので次回に回すことにします。
(ポイントはスピンする直前の感覚を体で覚えることです)
次回「車が走る仕組み その2」へ続く。。。