EQ-道場

スポーツカートに夢中な管理人が気ままに続けるブログ

ネジの一本一本まで、、、

締付けトルクという言葉をご存知でしょうか?

締付けトルク:ねじを回して締め付けるときに回転方向に回す力

簡単に言うと、ネジを締める力のことです。

本来、全てのネジは適切な締付けトルクがあり、
ネジを締めるときは締付けトルクで締付けないと
ネジは本来の性能を発揮しません。

トルクが足りないとゆるくて外れてしまいます。
トルクが強すぎるとネジ、またはネジ穴が壊れてしまいます。

 

 

前回、トルクレンチの精度について紹介しました。

その際、トルクレンチの使い道として、タイヤ交換で使うことが多い
と紹介をさせていただきましたが、、、

実は車に使われているネジには全て適正トルクが指定されており、
車を整備する際は、全てのネジを適正トルクになるよう
トルクレンチを使って締めます。
(これをトルク管理といいます)

車のネジは、材質、穴の深さ、大きさ、形に至るまで
細かく設計されています。
そして、指定されているものとは違うネジを使うと
設計通りの性能がでないだけでなく、
ネジ穴を壊してしまい、ネジ止めができなくなってしまいます。

車に使われているネジはそれ専用に作られているものも少なくありません。
車の整備をするとき、市販のネジと形が同じで、
一見市販のネジが使えるように考えてしまうこともあります。

 

しかし、、、

 

車の整備において、絶対に市販のネジを使うべきではありません。

必ず、ディーラーなどで指定のネジを取り寄せるようにして下さい。
そして、締付けトルクを調べ、適切な力で締付けるようにして下さい。

 

前回も書いた通り車は凶器です。
拳銃やライフルと同じ凶器です。

その整備をするときはそれなりの知識、技術と覚悟を持って行って下さい。
「たかがネジ一本」では済まされないこともあります。

 

www.jiji.com

整備不良による事故は有ってはならないものです。
それはバスだから、大型車だから、商用車だから、、、

ではありません。

あなたの車でも同じです。

 

車の整備士の方はネジの一本一本に至るまでこだわりを持って作業をしています。
車(凶器)を扱う上でそれが当たり前のことなのです。

あなたはこだわりを持って扱っていますか?