EQ-道場

スポーツカートに夢中な管理人が気ままに続けるブログ

抗議料という不思議な文化

書面をもって抗議料を添付の上、
エントラントより競技長に
提出するものとする 

 2016年全日本カート選手権統一規則
第39条 抗議の提出
に記載されている条文です。

知ってましたか?

モータースポーツの世界では
審判(主催者)のジャッジに
抗議するのに抗議料として
お金を払わないといけないんです。

抗議の内容、
その抗議が認められるかどうかに
関わらず、
ただただ、抗議するだけで
お金を取られる。
何とも横柄なシステムだと思います。

全日本カート選手権の場合、
抗議料は5万2,400円。
エントリーフィーが5万1,500円なので
異常に高い。
抗議するだけでどれだけボッタクるんだ。
と思わず言いたくなってしまいます。

 

しかし、、、

 

同時にモータースポーツが独特の
文化を持って進化してきた証明であり、
とても興味深いルールだと思います。

他のスポーツを見ると、
例外なく、
抗議をしやすいルールとなっています。

野球は監督に対し、
審判に対し抗議する権利を認めています。
テニスは「チャンス」といって
選手が試合中に抗議する権利を認めています。

どのスポーツも
「審判も人間、ミスをすることがある」
という立場で、
公平性を保つために
リスクなく抗議できる様にしています。

 

モータースポーツだけが
抗議料という意味不明なルールを
今もなお、
持ち続けています。

そして、
誰も「抗議料」というルールに対し
抗議しない、、、

 

次回、なぜそんなルールがあるのか
その理由を考察したいと思います。