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クマムシが語るSTAP細胞事件の正しい評価

まずはこちらの記事をご覧ください。

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

2015年12月2日のナショナルジオグラフィックス日本語版に投稿された記事です。

この記事では「"クマムシ"という微生物のDNA構成が明らかになった」と伝えています。
2015年11月23日にクマムシのDNAを解析した論文が発表となったのです。

次に、こちらの記事をご覧ください。

 

horikawad.hatenadiary.com

 

こちらは堀川氏という日本のクマムシ研究家のブログです。

堀川氏は2015年12月12日の記事で発表された論文の内容が「疑わしい」としゅちょうしています。
また、DNAの解析した論文が発表された1週間後に、
この論文に異議を唱える論文が公開されていることも紹介しています。

 

さて、この2つの記事が示すことは何でしょう?

 

答えは2つ。

「世の中に発表されている論文はその主張が間違っていることはよくある」
「マスコミは頭が弱い」

 

まずひとつ目について。

そもそも研究者の方たちは日々、未知の領域に挑戦し続けています。
彼らはまだ誰もやったことのない事象に取り組んでいるんです。

当然に、研究結果が意図せず間違ってしまうことは起こりえます。
また、研究結果があっているか間違っているかは誰にも分からないんです。

 

だから、論文は公開されるんです。
自分の研究成果を多くの人に読んでもらい、
その真偽を検証してもらうために。

 

新しい研究成果、論文の内容があっているか間違っているかは、
後の研究者たちによる検証実験や技術の実用化によって
論文の内容を裏付ける事実が観察されたときだけです。

 

論文が発表された時点では誰も真偽が分からないのだから、
意図せず間違った論文が発表されてしまうことは十分ありえる事なのです。
(そんなことが無ければ、それに越したことはありませんが)

 

 

ふたつ目について。

「マスコミは頭が弱い」

ナショナルジオグラフィックスの記事を読むと、
堀川氏のブログを参考として引用しています。

彼らは堀川氏がクマムシ研究家として
積極的に情報発信していることを知っていたのです。

 

なら記事を載せる前に一言、堀川氏に意見を聞くぐらいすればいいのに。

 

その辺の個人ブログとは違う
それなりに権威のあるサイトで情報を公開するのだから、
内容の真偽を確認するべきではないかと思います。

もし、事前に堀川氏と連絡できていたら、
論文の内容をただ伝えるだけの記事ではなく

多方面から情報を検証する
もっと面白い記事になったのではないかと思います。

 

 

さて、この2つの事実。

「世の中に発表されている論文はその主張が間違っていることはよくある」
「マスコミは頭が弱い」

を踏まえて、
小保方氏のSTAP細胞事件をふり返って見ましょう。

 

当時、「詐欺だ」「悪魔だ」と散々な報道をされましたが
この評価は果たして妥当だったのでしょうか?

 

「まだ真偽も確かめられていない、新分野の一研究成果を、

 マスコミが勝手に正しいと信じ、
 勝手に騒ぎ立てただけ。」

というのが真実ではないでしょうか。

 

あげく、マスコミは騒動の責任を小保方氏に押し付けて逃げた。
というのが私の見解です。

※まぁ、論文の誤りが事故か故意かという議論はあるでしょうが
 当時の報道はそこを論点にしていなかったように思います。

 

何はともあれ、

「マスコミは頭の弱い人の集まり」

だという認識は持っておくべきだと思います。