EQ-道場

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三菱自動車不正問題、何が悪かったのだろう?

三菱自動車社長 相川哲郎氏が辞任を表明。
自業自得なのだが、
それで終わらせていいのか。

問題の本質は何だろうか。

headlines.yahoo.co.jp

 

ビジネスにおいて、
ウソを付くことは悪だ。

恥ずべき行為であり、
正さなければならない。
三菱自動車の不正は20年来という、
その責任はしっかり取るべきだと思う。

 

だが、、、

 

問題は
何を反省し、
何を正すか、である。

「買う方もね、あんなもの(公表燃費)を頼りに買ってるんじゃないわけ」

「燃費なんて誰も気にしていない」“三菱グループの天皇”が放言 不正問題への取材で (デイリー新潮) - Yahoo!ニュース より)

相川哲郎氏の父、相川賢太郎氏が
週間新潮の取材でこのように
発言したそうだ。

私はこれが真実だと思う。
(それを公言してしまうのはどうかと思うが)

その証拠に20年も不正をし続けても
誰も気づかなかった。
所詮、燃費なんてその程度でしかない。

 

ただ、
「不正した値が燃費だからいい」
ということが言いたいのではない。

悪意を持ってウソをつくことは
悪である。

 

しかし、、、

 

お客様を行動させるため、
ウソにならない程度の
「誤解」は必要だ。

三菱自動車が反省すべきは
ウソと誤解を
混同してしまったことだ。

決して、誠実な経営をすることが
正しい道ではない。

 

経営に対し
誠実であることを求める人は多い。

だが、
誠実な経営なんて不可能だ。
「不正なんてしないで、
素直に言えばいいのに、、、」
誰もが知っている当たり前の真実。

 

しかし、、、

果たして、素直に言える人が
何人いるだろうか?

何かミスをしてしまった時、
物を壊してしまった時、
全てを素直に言って、謝ることができた
という人はいるだろうか?

謝れたとしても、
ちょっとだけごまかしたり
ちょっとだけ隠し事をしていたり
していないだろうか。

そして、仮に
全てを正直に話したとして
何か事態が改善されたであろうか。

 

誠実であることは素晴らしいことだ。

私もできるなら
誠実でありたいと思うし、
そうなる努力をしている。

しかし、
誠実なだけでは現実は成り立たない。

そして、誤解させることは
悪いことではないし、
相手を行動させるために
誤解させることが
求められるケースは多い。

 

三菱自動車の不正問題。
経営に誠実であることを強要すれば
企業は潰れる。

日本を支える企業を
私たち日本人のエゴで
潰してしまわないように
したいものである。