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ロボットが雇用を奪う:ロボットを敵視してる人ってバカなの?

アメリカの調査で約8割の人が楽観視しているようです。

jp.wsj.com

 

「多くの米国人(およそ3分の2)は機械が人間の雇用のかなりの部分を奪うと予想しているが、それを上回る80%の人々は自身の職業ないし専門的職業がおおむね変わらずに維持され、50年後も今の形で存在していると予想した」という。

(上記記事抜粋)

 

え!?ギャグ??

人間の思考は一つ一つ個別に見るとまともなように見えますが、こうして集計してみると破綻していることがよくわかりますね。持論を話す時は客観的に正しいかを一度検証してから人に話すようにしていきたいですね。

 

さて、ロボットが雇用を奪うという話題です。最近に限らず多くの場で議論されているようですが、私にはなぜそんなに悲観的な議論になるのか分からない。ロボットが労働力として期待できるようになることはいいことでしかないと思うのだが、、、

※もちろん記事にあるような楽観論ではないので誤解しないように (笑)

 

まず歴史的な観点から見てみよう。

技術革新は今日突然でてきたものではない。地球上に人類が誕生してからずっと技術革新は行われきているのです。100年前、飛脚という職業があった、今、飛脚を職業にしている人はほぼ0であろう。土木現場から土砂を運ぶことを生業としていた人も多かっただろう、今は1人も居ない(少なくとも日本には、)。あらゆる職業にで、技術革新が起こり、その度に働き方は変わってきたし、働く人の数も変わってきた(概ね減る)。

 

さて、今、困っている人はいるだろうか?では今後、ロボットが普及したとして、仕事不足で困る人はどの位いるだろう?

 

ちなみに、農業は、その昔村総出で畑を耕し、田植えを行っていました。現在はほぼ全ての作業をコンバインがやってくれます。人がやっていた仕事を機械に奪われてしまっています。結果、農業は労働者不足で悩んでいます(え??)。

他の機械に仕事を奪われた職業でも概ね労働者不足で困っている傾向がありますよね。運送業然り、土木、建築業然り。何が言いたいかというと、職を失うことと技術革新は無関係だということです。もちろん技術革新により必要な労働力は減り、働き方を変えなければならないでしょう。でもそれは人間にしかできない、より価値の高い働き方ができるようになるということで、歓迎すべきことではないでしょうか。

更に言ってしまうと、この変化を言い訳にして「働きたくない」病を発症させた人が職を失うのです。自分の意志で無職になった人を”国民の義務だから”という理由で養わせようとする一部の団体は頭がどうかしているとしか思えないですね。

 

論点がズレてしまったので話を戻します。

 

次に、ロボットが普及するための条件から考えます。

ロボット普及には①技術的、②経済的、③社会的、④政治的な条件が満たされなければいけません。今話題になているのは①技術的な条件が整いつつあるというだけです。
将来、ロボットが普及することは間違いありません。でもそれは”今”ではない。(といっても10年かそこらでしょうが、、)

経済的な条件とは「ロボットの製造コスト<人件費」を満たせるか、です。初期段階ではロボットの製造メーカーは少ないでしょうし、生産量も当然ごくわずか。必然的に高価なものになります。また、定期的なメンテナンスも必要になるり、これがウソのように高い。これらの費用を製造コストとして考えた時、人件費よりやすければ費用対効果があるので普及するでしょう。高ければ普及せずに終わります。
コンピュータのような情報処理系の仕事は高速処理が可能なため、費用対効果を出しやすいですが、ロボットにやらせようとしている実作業はなかなか厳しいのではないでしょうか?工場のラインのように費用対効果が出せる分野はほぼほぼロボット導入済みですし。

 

社会的条件は「ロボットに仕事をさせることを私達利用者が納得できるか」です。例えば高級寿司屋のカウンターにロボットが居て、寿司を握る。これに何万円も払いたいか?という話です。サービス業など、どうしても人間味が必要な職業は多いですし、オフィスでも社員同士で無機質な対応をする人は嫌われがちです。「お役所仕事」などという言葉があることからも分かるようにロボットを受け入れるにはそれなりに時間が必要だと思います。

 

政治的条件は社会的条件の付随です。つまり「団体票を持っている人がロボットに仕事をさせることを納得できるか」です。多くの票を持った団体がロボット導入を推進すれば、当然、政治的な措置で補助金がでます。

 

 

このようにロボット普及にはもう少し猶予があるし、その頃には今全く想像できないような世の中になっているはずです。10年前に、今、自分のやっているの仕事を想像できた人は何人いるでしょう? なので焦らなくても大丈夫です。むしろ焦っても無意味です。ロボットに仕事を奪われたらその時自分にできることを探して仕事にすればいいのです。その頃には単純労働から開放された多くの優秀な起業家により多くの職業、働き方が新たにできていることでしょう。

 

最も、私は職業、働き方を提供する側に行きたいと思いますが。