EQ-道場

スポーツカートに夢中な管理人が気ままに続けるブログ

あなたは殺人者、隠れ予備軍かも?!

トルクレンチをご存知だろうか?

トルクレンチ (torque wrench) :所定のトルクでねじを締め付けるための作業用工具と、締め付けられたねじのトルクを測定するための測定用工具に使用されるレンチ状の形をしたものの総称(トルクレンチ - Wikipedia

身近な使用例だと、車のタイヤを交換する際に利用している方が
多いのではないでしょうか。

 

しかし、、、

 

間違ったトルクレンチを使って、
意図せずに、殺人者予備軍となってしまっている方が
多くいらっしゃるように思います。

 

 

さて、トルクレンチ
車に乗る人はタイヤがパンクした時など、
タイヤ交換の際に必要となります。
緊急時のメンテナンスツールとして
ジャッキ等と一緒に車に積んでいる人が多いと思います。
(積んでいない人は万が一に備えて積むことをお勧めします)

 

が、しかし、、、

 

「トルクレンチの精度」を気にしない人が多い。

価格.comでトルクレンチを検索すると
その価格は2,768円〜1,033,123円と価格対は非常に広い。

当然、高いものは高精度、高品質、高サービスで、
安いものは低精度、低品質、低サービスです。

そして、用途に合わせてどの価格帯(精度/品質)を選べばいいか? は、
ある程度決まっています。

低価格帯は日曜大工で使うDIY工具であり、
車の整備には向かない商品です。

 

DIY工具として、色々な工具が一般的に知ってもらえるのは
良いことなのですが、、、

DIY工具はどうしても「お手軽」「低価格」が求められ、
結果として、工具メーカーも精度を落とさざるを得ない
ということになってしまいます。

お手軽、低価格を追求した結果、
品質管理がなされない海外での生産、
品質試験をせず貼られる「品質管理合格」シール、、、

工具として意味を成さない工具モドキが出来上がります。

もちろん、工具モドキを作っているメーカーが悪い
という訳ではありません。

私は工具モドキを作るメーカーは素晴らしいと考えています。
そもそも工具モドキは日曜大工に使う目的で作られ、
「精度なんて関係ない、とにかくネジが締められればいい」
という発想で使うものです。

そのDIY工具で車を整備しよう、という考えがオカシイのです。

 

2002年1月10日に横浜市でトラックのタイヤが外れ、
母子3人が死傷した事件のことを覚えている人は多いと思う(三菱リコール隠し - Wikipedia)。

当時、三菱ふそうの責任問題がニュースになりました。

さて、タイヤ脱輪による死傷事件を起こした三菱ふそう
DIY工具で車の整備をする方々の乗る車。

 

何が違うのでしょうか?

 

もう一度、改めて認識して欲しい。
車は殺傷能力の優れた凶器です(運転免許の教習所でもそう教えます)。

拳銃やライフルと同じ凶器です。

いくら取扱免許を持っている人の銃でも、
DIY工具でメンテナンスをしている」
といわれたら怖くないですか?

そんな銃を持って隣に立たれた日には、、、

いつ暴発するかと気が気ではありません。

 

 

あなたは、凶器を扱っているという自覚を持っているでしょうか?
そして、日々のメンテを含め、凶器を扱うだけの準備をしているでしょうか?

無知であるだけで、殺人者になってしまわない様、
正しい知識、正しい技術、正しい道具を使っていただきたいと思います。

ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法え7

「ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法」
と銘打って連載している本シリーズ。

全7回にわたり、現代人の新しいストレス解消法として
スポーツカートを提案させていただいております。

 

第7回となる今回は
折角やるんだったら腕試しをしてみたいという方のために
「各地で開催されるカートレース」についてお話します。

 

3月27日にオートバックス全日本カート選手権 第1戦・第2戦が
行われ、その結果が全日本カート選手権 公式サイトに
掲載されました(All Japan Karting Championship » 2016 RESULTS)。

全日本カート選手権は
国内のカートレース最高峰で、全10戦を争う。

全日本カート選手権は「KFクラス」と
ローコストで参加できる全日本の入門編「FS-125クラス」がある。

KFクラスに参加できるのは、国際B以上のドライバーライセンス所持者、
国際Cまたは国内Aのドライバーズライセンス所持者
かつ下記のいずれかの資格を満たした選手のみです。

1.前年の全日本カート選手権のKFクラスの出場実績
2.過去の全日本カート選手権のスーパーKFクラスかKF1クラスで年間ランキング10位以内
3.前年の全日本カート選手権FS-125クラスで年間ランキング10位以内
4.JAFによって特に認められた者(海外での実績等)

さすがに国内最高峰のカテゴリーだけあって参加の敷居も高いです。

一方、FS-125クラスの参加資格は
国内A以上のドライバーライセンスを所持するシニアドライバー(15歳以上)。

ライセンスさえ取得すれば参加資格は獲得できる。

 

とは言え、、、

やはりトップカテゴリー、
私達のように趣味でスポーツカートをやる人間が
腕試しで参加するにはレベルが高すぎる。

 

しかし、、、

 

ご安心下さい。
アマチュア向けの草レースも沢山開催されています。

  1. スパ西浦モーターパーク(愛知県蒲郡市) - 5時間耐久イベント
  2. 袖ケ浦フォレストレースウェイ(千葉県袖ケ浦市) - 5時間耐久イベント
  3. 本庄サーキット(埼玉県本庄市) - 6時間耐久イベント
  4. 幸田サーキットYRP桐山(愛知県幸田町) - 6時間耐久イベント
  5. タカスサーキット(福井県福井市) - 6時間耐久イベント
  6. 鈴鹿サーキット南コース(三重県鈴鹿市) - 5時間耐久イベント

まさに全国津々浦々。
色々なところでカートレースは開催されています。

スポーツカートを始めて、一緒に楽しめる仲間ができたら
是非、仲間たちと一緒に色々な大会へエントリーしてみてください。

ただし、これらの大会はスポーツカートをはじめ、
全ての装備は自前で用意する必要があります。

ですので「まだ自分たちのカートを持っていない」
という方々はカート場が主催しているローカルイベントで
経験を積みながら、
チームで一台スポーツカートを持ちましょう!
(中古カートなら10万円程度〜ございます:中古カート - 大井松田カートランド

 

 

「ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法」
と銘打って連載してきた本シリーズですが、
スポーツカートを始める上でのマナーや基本的なテクニック、
サラリーマンがやるべき理由、カート場の紹介と
色々な話をしてきましたが、

 

一番はやはり「楽しい」

 

ということです。
初回に書いた通りスポーツカートには非日常の臨場感と興奮が
詰まっています。

是非、お近くのカート場に足を運んでみてください。
親切なスタッフがあなたを歓迎してくれるはずです。

ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法6

「ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法」
と銘打って連載している本シリーズ。

全7回にわたり、現代人の新しいストレス解消法として
スポーツカートを提案させていただいております。

 

第6回となる今回は「カート場の数」についてお話します

前回はスポーツカートがサラリーマンの方と相性がいいという話をしました。

是非、全国のサラリーマンの方々には、
すぐにでもカート場に行って、
スポーツカートを体験していただきたいのですが、、、

カート場は数が少ない。

全国のカート場は103箇所、
単純計算で1都道府県あたり、たったの2箇所。

しかも、カート場は広い土地が必要だったり、騒音の問題もあり、
会社帰りにフラッと立ち寄ることが難しい場所にあることが多いです。

 

しかし、、、

 

そんな厳しい条件の中、頑張ってくださっているカート場も多い。

関東圏で比較的アクセスの便がいいところを紹介したいと思います。

 

CITY KART

都内唯一のカート場。

東武伊勢崎線牛田駅京成関屋駅から徒歩5分の場所にあり、
電車でのアクセスも便利。
キッズカートにも力を入れている。

 東京都足立区千住関屋町19-1 アメージングスクエア内
 http://www.precision.co.jp/citykart/

 

F.ドリーム平塚

神奈川県唯一の市街地サーキット場

関東の名門レンタルカートコース。
交通アクセスもよく、平日でも客足は多い。
またレースや乗り放題等のイベントも頻繁に開催される。

神奈川県平塚市長瀞1ー13
http://www.f-dream.jp/

 

サーキット スタジアム 634(ムサシ)

国道16号沿線にある室内カート場。

2010年12月オープン。
BBQがセットになったレースプランがお勧め。

埼玉県入間市宮寺3186-10
http://www.cs634.com/

 

木更津サーキット

イオンモール木更津内に設けられたサーキット。

大人用のレンタルカートだけでなく、
子供用カート、2人乗りカートもあり、
家族で楽しめるカート場。
イオンモール内にある点もうれしい。

千葉県木更津市築地1-4イオンモール木更津内
http://www.kisarazu-circuit.com/index.html

 

その他、全国のカート場は
レンタルカート サーキットガイド(α)で確認下さい。

 

 

カート場はショッピングモールの様に「どこにでもある」
という訳には行かないもの。

どうしても通える人、通うのが難しい人ができてしまいます。

だからこそ、

近くにカート場がある人は是非、足を運んでみて下さい。

幸い、都内にもカート場があります。

 

 

さて、次回は、連載最終回、
折角やるんだったら腕試しをしてみたいという方のために
「各地で開催されるカートレース」について、お話させていただきます。

 

ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法5

「ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法」
と銘打って連載している本シリーズ。

全7回にわたり、現代人の新しいストレス解消法として
スポーツカートを提案させていただいております。

第5回となる今回は「スポーツカートがなぜサラリーマンにお勧めなのか」についてお話します

 

 古い記事ですが、日本にもあの手、この手、で

仕事を楽しくしている人達がいます。

city.living.jp

 

スポーツカートは、非日常的な臨場感、興奮を体験できるスポーツです。

しかも、フルフェイスヘルメットを付けて走るので、
走っている最中、あなたがどんなに叫んでも、はしゃいでも
誰も気づきません。

体裁を気にすること無く、思う存分楽しむことができます。

 

さらに、サラリーマンにとって
スポーツカートは、ただのストレス解消にとどまりません。

仕事に繋がるヒントが沢山存在します。

 

■スポーツカートは、あなたをストレスから守ってくれます

アドレナリン、ノルアドレナリンというストレス物質があります。
何かと話題に登ることが多いのでご存知の方もいると思います。

 

ノルアドレナリンの効果は集中力、判断力、やる気、緊張などを高める。
ノルアドレナリンはストレスに対抗できる精神状態を作り出す精神伝達物質です。

アドレナリン、ノルアドレナリンが分泌されやすくなれば、
その分あなたのストレス耐性は高くなります。

正常時、血中のアドレナリン量は100pg/ml、
ノルアドレナリン量は100〜450pg/mlと言われております。

そして、85分間の有酸素運動を実施すると、
アドレナリン量は178pg/ml、ノルアドレナリン量は1,032pg/mlも分泌される
という実験結果がございます。

 

しかし、、、

 

スポーツカートはわずか5分の走行で
有酸素運動と同等の効果があると言われています。

想像してみてください。

85分間ランニングするのと、
5分間カートで走るのと、どっちが楽か。

日々、仕事に追われるサラリーマンにとって
85分のランニングは厳しいと思います。

でも、5分間のスポーツカートならできます。

 

■スポーツカートはあなたの状況把握能力を高めてくれます

前回お話させていただいた様に、
スポーツカートはタイヤの状態を感じることがポイントになります。

手に伝わってくるハンドルの重さ、
足に伝わるアクセルやブレーキの重さ、
腰に伝わってくる振動、
耳から聞こえるエンジンの音、タイヤの音、

あらゆるセンサーを駆使してタイヤの状態を知ります。

 

しかし、、、

 

ここでのポイントは
これらのセンサーは「タイヤの状態を知るためにあるのではない」
ということです。

ハンドルは、曲がるためにあります。
アクセル・ブレーキは加速・減速のため、
腰の振動は運転席に座っているから感じるもの、
エンジン音もタイヤの音も、副産物として音がでているだけです。

つまり、「現状を認識するために特別なことをする必要はない」
ということです。

仕事をやっていると、「マネジメント」という名目で
現状を把握するための色々なツールを使わされます。

しかし、そんなツールは何の役にも立たないのです。

なれないツールを使わされて、
本来の仕事ではないところで時間をとられ、
作業効率が落ちて、怒られる。

「百害有って、一利無し」

現状を把握するためのセンサーは
普段行っている行動の中に埋まっています。

スポーツカートはそのことに気づき、
センサーの感度を上げるトレーニングとしても有効な方法です。

 

■スポーツカートはあなたの極限状態、トラブルへの対応力を高めてくれます

スポーツカートはタイヤの限界を追求するスポーツです。

そのため、速く走るためには、

「限界の状態でどんなことが起こるか」
「限界を超えたとき、どうすれば良いか」

を知り、できるようになることが重要です。

では、限界状態でどんなことが起こるか?

前回お話させていただきましたが、
スポーツカートではタイヤが限界に達すると、
本来と逆の現象が起こります。

ハンドルを切っても曲がらない、ハンドルを戻すと曲がる。
ブレーキを踏んでも止まらない、ブレーキを緩めると止まる。
アクセルを頑張って踏んでも進まない、ゆっくり踏むと進む。

でも、
限界状態で通常通りの行動をするとカートはスピンします。

 

このポイントは「極限状態の対応は、通常時と違う」ということです。
仕事でも同じです。

 

しかし、、、

 

仕事になると素人のようにスピンし続ける。
なんどスピンを繰り返しても一向に改善しない。

そんな状態で悩んでいる方が多い。

でもそれは当たり前のことです。
トラブルになったときの対応と通常時の対応は違います。

にも関わらず「基本に忠実に」という言葉を信じて対応を間違える。

通常、限界に達した場合、通常とは逆の現象が起きます。

スポーツカートは常に限界の状態でカートを操り続けます。
スポーツカートはあなたの対応能力を高めることに有効なのです。

 

スポーツカートにはサラリーマンに求められる能力を伸ばす
様々な要素が含まれています。

楽しみながら、

ストレス発散ができ、

トラブル対応能力が鍛えられる

スポーツカートはそんなスポーツです。

 

 

 

次回は、スポーツカート唯一の弱点、「カート場が少ない」ことについて、ふれていきたいと思います。

ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法4

「ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法」
と銘打って連載している本シリーズ。

全7回にわたり、現代人の新しいストレス解消法として
スポーツカートを提案させていただいております。

第4回となる今回は「車が走る仕組み その2」についてお話します

 

さて、まずは前回の復習から、、、

 

前回の記事を読んでいない方は是非そちらも読んでいただきたいと思います。

前回は、進化するためには「仕組み」「原理」を知ることが大切であること、
それから、タイヤの限界を表す図の読み方を説明しました。

f:id:EQ_doujou:20160329122630p:plain

各軸は力の使い方。
赤い点は力の量とその力が何に使われているか。
青い円はタイヤに掛かる力の限界点。

 

アクセルを踏むと、タイヤに加速する力が加わるため
赤い点は上に移動する。

ブレーキを踏めば、減速し、赤い点は下に移動する。

ハンドルを切れば、横に移動する。

そして、大きな力が加わり、赤い点が青い円の外に飛び出た時
カートはスピンする。

 

 

赤い点が青い円の外に飛び出るとスピンする、
これがイメージできない人は、一度カート場に行って
次のことをやってみて下さい。

・スピードが乗ったところから、全力でブレーキ

・ヘアピンコーナーの頂点手前で、アクセル全開

全力でブレーキを踏むと、減速方向に力が働き、

タイヤの限界を超えます。

すると、タイヤが滑り出し、カートが不安定になって
スピンします。

このタイヤが滑りだす瞬間を体で感じ取って下さい。

 

それが、赤い点が青い円上に到達した瞬間です。

 

同じようにヘアピンコーナーを曲がっている時は
曲がる方向に限界近い力がかかっています。
(図で言うと右の端近くに赤い点がある状態)

f:id:EQ_doujou:20160330063450p:plain

その状態からさらにアクセル(加速させる力)を加えると
赤い点は右端から更に上に移動し、青い円から外れます。

f:id:EQ_doujou:20160330063831p:plain

するとブレーキと同じようにタイヤが滑り出し、スピンします。

この時も、タイヤが滑りだす瞬間を体で感じ取れるように意識して下さい。

 

ちなみに、、、

 

ドライビングテクニックは全てこの
「タイヤの限界」で説明することができます。

一つの例外もなく全てです。

そのくらい重要な原理であり、ドライビングテクニックの原点です。

タイヤの限界を理解し、感じることができれば、
あなたは常に正しく進化し続けることができます。

カートの性能を最大限に引き出すためには、
「荷重」という考え方を知る必要があります。

しかし、これ以上は混乱してしまうので
このシリーズでは扱いません。

荷重については別の機会に、お話させていただきます。

 

もう一つ、、、

 

タイヤの限界について、知っておくと良いことをお話します。

「タイヤの限界を超えた状態では、本来と逆のことが起こる」

前回の記事で書きましたが、カートの本来の動きは

・アクセルを踏むと進む
・ブレーキを踏むと停まる
・ハンドルを切ると曲がる

 

しかし、、、

 

これは青い円の中に赤い点がある時にしか成り立ちません。

全力でブレーキを踏んで、スピンしそうになったとき
「危ないから停まろう」と思ってブレーキを踏み続けても停まれません。

オーバースピードでコーナーに突入してしまったとき
「曲がりたいから」と思ってどんなにハンドルを切っても全く曲がれません。
(ちなみに、この状態をアンダーステアと呼びます)

ブレーキで限界を超えたら、一瞬ブレーキを緩めると
赤い点が青い円の内側に戻ってくるので停まれるようになります。

昔、自動車の教習所でポンピングブレーキを習ったと思います。

まさに、それです。

コーナーが曲がりきれない状態を解決するテクニックとして
カウンターステア」というテクニックがあります。

これは曲がりたい方向の逆にハンドルを切るというテクニックです。
原理はポンピングブレーキと同じです。

このような「仕組み」を知らない人が、タイヤの限界を超えると、
本来の動きに従って状況を悪化させます。

ブレーキが限界を迎えているのに、なおブレーキを踏み続ける。
曲がり切れないのに、なおハンドルを切り足す。

スポーツカートが初めての人は、毎回、
同じコーナーでスピンを繰り返します。

「曲がる時のスピードが早すぎるからだよ」とアドバイスを
もらっているのに一向に上手くならない。

本当は、ブレーキで限界を迎えているため
もっと手前からゆっくりと減速しないといけないのに、

スピードを落とそうとして、より強くブレーキを踏んでしまうからです。

仕組みを知っていれば、簡単に理解できる当たり前のことです。

 

しかし、

 

知らないとパニックです。

「スピードを落とせ!」と言われてブレーキを踏んだら、
「違う!!」と怒られる。。。

理不尽この上ないですね。

 

ちなみに、速く走るためには「タイヤに最大限の力を加える」と言ったのを
覚えているでしょうか。

プロドライバーのような一流の方達は、コースの最初から最後まで
限界ぎりぎりで走り続けられる人達です。

終始、理不尽この上ない状況の中、
その理不尽な状況を完璧にコントロールすることができる人達です。

しかも、レーサーが乗るマシンはエンジンパワー、ブレーキ、タイヤ
全てが規格外のパワーを持っているため、
一瞬でも青い円を超えると、簡単に、しかも派手にクラッシュします。
(時速300km/hのスピードでブレーキが効かなくなったら、、、と想像してみてください)

 

カートについて、ドライビングテクニックについて、
色々なことを知れば知るほど、
プロドライバーって本当にすごいんだって、心の底から尊敬できます。

現役F1ドライバーがカートをやっている動画があるのでご紹介しておきます。

youtube:https://youtu.be/g7DRKG1zx2g 
解説記事:F1チャンピオンが素人相手にカートでレースしたらこうなった / 

 

タイヤの限界を感じることができるようになることが
あなたが進化するための第一歩です。

最初は分からないかもしれませんが、
何度も走って、何度もスピンして、
スピンするときと、しないときの「違い」を
全身の神経を集中させて感じて下さい。

ハンドルの重さ、アクセルやブレーキの重さ、
腰に伝わってくる振動、エンジン音、etc...

タイヤの限界を感じるセンサーは沢山あります。
どれでもいいです。

自分が一番感じ易いセンサーを見つけてタイヤを感じ取って下さい。

 

 

次回は、「スポーツカートがなぜサラリーマンにお勧めなのか」について、ふれていきたいと思います。

ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法③

「ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法」

と銘打って連載している本シリーズ。

全7回にわたり、現代人の新しいストレス解消法として

スポーツカートを提案させていただいております。

 

第3回となる今回は「カートの構造と車が走る仕組み」についてお話します。

 

技術の世界は日進月歩。

3月27日から開幕したF1はシーズン中に

新しい技術、部品を取り入れ

ライバルより少しでも速く走るため、進化し続けています。

headlines.yahoo.co.jp

 

正しく進化を続けるためには

「仕組み」「原理」を知ることが大切になります。

 

それはF1でも、スポーツカートでも同じであり、

また、技術開発でも、ドライビングテクニックでも同じです。

 

物事の仕組みを知った上で、

現状から「ここ」を変えたらどう良くなるかを

想像し、実験する。

その繰り返しが進化のプロセスなのです。

 

前置きが長くなりましたが、本題のスポーツカートについて、

 

「どうせやるんだったら、速く走れる様になりたい。」

 

スポーツカートを始める人は皆さん思うはずです。

私だって、速く走りたい!

 

 

ですが、、、

 

 

「ただ闇雲に走っていれば、速くなれるか」

というとそうではないのです。

正しく仕組みを知った上で、何を変えればいいのか、どうすればいいのか、

が分からなければあなたは進化できません。

 

そこで、進化のための第一歩、

「カートの構造」と「車が走る仕組み(タイヤのグリップ)」について

ふれてみたいと思います。

 

 

まず、カートの構造ですが、とてもシンプルです。

http://www.kart-manual.com/img/image1.png

(画像:レーシングカート入門

 

たったこれだけです。

 

運転の仕方もやはりシンプル

①アクセルを踏むと進む(加速)

②ブレーキを踏むと停まる(減速)

③ハンドルを切ると曲がる

 

以上です。

 

 ※

走る仕組みとは関係ありませんが、

カートについて知っておいて欲しいことが2つ

・エンジンとエンジンから出ているパイプ(マフラーといいます)は

 非常に高温になります。

 間違っても触らないで下さい。

・カートのフレームは異常に脆いです。

 間違って乗ってしまうと折れるのでフレームには触れないようにして下さい。

 

 

これだけ知っていれば、

とりあえず走ることはできます。

 

 

が、、、

 

 

この知識だけで走ろうとすると

いつまで経ってもスピンを繰り返すだけの残念な人になってしまいます。

(スピンすることは楽しいので、個人的には「あり」なのですが、)

 

さて、では何が足りないのか。

速く走るためには、タイヤについて知る必要があります。

 

タイヤの特性は以下のような図で説明されます。

f:id:EQ_doujou:20160329122630p:plain

これはタイヤのグリップ力を表した図です。

 

この図の見方ですが、

赤い点がタイヤに掛かる力を示します。

 

停まっている状態では図のように赤い点は中心にあり、

アクセルを踏んで加速すると、赤い点は上(加速)に動いていきます。

これはタイヤに「前に進もうとする力が加わっている」ことを示します。

 

同様に、ブレーキを踏むと、赤い点は下(減速)に動き

ハンドルを切ると、右(または左)に動きます。

 

赤い点が原点から離れるほど大きな力がかかっていることを示します。

 

次に青い円ですが、これがタイヤの限界を示します。

タイヤに大きな力が加わった結果、赤い点が青い円の外に飛び出てしまうと

カートはスピンします。

(これは一般的な車でも同じなので覚えておいて下さい)

 

 

そして、速く走るためには「常に」タイヤに最大限の力を加えることが重要です。

 

 

では、タイヤに最大限の力を加えるにはどうすれば良いのか?

それは少し難しい話になるので次回に回すことにします。

(ポイントはスピンする直前の感覚を体で覚えることです)

 

次回「車が走る仕組み その2」へ続く。。。

ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法②

「ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法」

と銘打って連載している本シリーズ。

全7回にわたり、現代人の新しいストレス解消法として

スポーツカートを提案させていただいております。

 

第2回となる今回は「スポーツカートを始める上で、最低限知っておくべきルール・マナー」についてお伝えします

 

本題に入る前に、交通事故のニュースをご紹介します。

2016年3月27日、交通事故により60歳男性の方がお亡くなりなってしまいました。

www3.nhk.or.jp

 

事故の原因は分かっておりませんが、

一方の車が対向車線にはみ出したことで正面衝突してしまったとのことです。

 

日本では2015年に53万6,789件の交通事故が発生し、

交通事故により4,117人もの方が亡くなられております。

事故の原因は様々だと思います。

 

しかし、

どんな事故でも必ず言えることは、、、

 

全員が交通ルール・マナーを守っていれば事故は絶対に起きない。

 

ということです。

 

 

前置きが長くなりましたが、

これからスポーツカートを始められる方、

ルール・マナーを守って、

自分だけでなく

その場にいる全員が楽しくスポーツカートができるよう、

配慮のできる人になりましょう。

 

と、いうことで

スポーツカートを始める上で最低限知っておくべきルール・マナーについて

書いていきたいと思います。

 

基本は交通ルールと同じで、

 

「周りの人の迷惑になることはしない」

 

これだけです。

みんな知っている当たり前のことですが、

前回も書いた通り、

スポーツカートには「非日常的な臨場感、興奮」が詰まっています(ストレスの多い現代社会で戦うサラリーマンのための、新しいストレス解消法① - EQ-道場)。

 

楽しくなり過ぎて周りが見えなくならないよう、

毎回、走る前に、

しっかりとルールを確認するようにしましょう。

 

スポーツカートを始める上で知っておくべきルール・マナーは全部で5つ

 

①フラッグの指示に必ず従う

②他のカートとぶつからない

③コース上で停止しない

④明らかに無茶な運転、暴走行為をしない

⑤他の人は「暴走するもの」という意識を持っておく

 

①以外は、どれも一般常識、当たり前のことですね。

ただ、このままだと抽象的過ぎて

具体的に何をやってはダメなのか分からないので具体的な禁止行為を書きます。

 

①フラッグの指示に必ず従う

フラッグは、F1などのモータースポーツ独特のルールなので、

なんのことか「さっぱり分からない」人が多いと思います。

 

フラッグは簡単に言うと、審判です。

誰かがクラッシュ、スピンなどで止まってしまった場合、

後続車両がそれを知らずに突っ込んで来ると危険です。

そのため、コースの状態やレース中断などをドライバーに指示を出す方法がフラッグです。

レースの終了を指示するチェッカーフラッグは有名なので

知っている人もいると思います。

 

フラッグには色々な種類があり、それぞれに意味があるので

この種類と意味を覚えることは必須です。

 

が、

趣味でスポーツカートをやるには、フラッグを3つ覚えれば十分です。

 

・黄旗:事故車両有り。注意して走行せよ。

  「黄色=注意」です。黄旗が振られたら少し速度を落として

  何かあっても対処できるようにしましょう。

  また、黄旗中に追い越しは厳禁です。

  停まっている車両を通過したら元のスピードに戻してOKです。

 

赤旗:レース中断。ピットへ戻れ。

  「赤色=中止」です。赤旗が振られたら、「ゆっくりと一周回ってから」

  ピットに戻って下さい。

  ピットとは車の待機場のような場所で、コースを走るときは、

  ピットからスタートして、走り終わったらピットに戻ります。

 

・チェッカー:レース終了。ピットへ戻れ。

  「チェッカー=終了」です。チェッカーが振られたら、

  ゆっくりと一周回ってからピットに戻って下さい。

  やることは赤旗と同じです。

 

 

覚えるべきフラッグは以上です。

スポーツカートは走行前に、スタッフの方からフラッグを含めたルールの説明を

必ず受けます。

ですのでスタッフの説明をよく聞いて違反しないよう心がけて下さい。

 

 

②他の人とぶつからない

当たり前ですね。

ただ、白熱してくるとどうしても周りが見えなくなってぶつかってしまったり、

前の車がスピンして、避けきれずぶつかったりということがあります。

注意して下さい。

 

ぶつかったり、ぶつけられたりするとお互い嫌な気持ちになり

折角のスポーツカートが台無しです。

もし、ぶつかってしまったら、走行が終わった後、

相手に一言「すいませんでした」と声をかけることを忘れないで下さい。

 

 

③コース上で停止しない

コース上で停まると後続車両に衝突されるため、

大変危険です。

スピンしてしまった、などやむを得ない場合以外、

絶対に停まらないで下さい。

 

たまに赤旗が振られた際、信号機の赤と勘違いして

停まってしまう人が居ます。

危険です。

 

④明らかに無茶な運転、暴走行為をしない

⑤他の人は「暴走するもの」という意識を持っておく

何度も言いますが、スポーツカートでは「楽し過ぎて」暴走しがちです。

 

強い自制の念をもって節度ある楽しみ方をしましょう。

暴走すると、派手にスピンして壁に激突したり、

他の人を巻き込んでクラッシュしたり、と非常に危険です。

 

また、あなたは冷静でも前を走っている人が冷静とは限りません。

普通の車を運転する時と同様「かもしれない」は常に頭に置いておくようにしましょう。

 

 

 

これだけ、知っておけばスポーツカートを始められます。

お近くのカート場に足を運んでみて下さい。

 

ちなみに、スポーツカートは免許不要です。

中学生でも楽しむことができます。

また、カート場へは手ぶらで行ってもOKです。

ヘルメット、グローブといった必要な装備はすべて貸してくれます(通常無料)。

動きやすい格好、長袖・長ズボンで気楽にカート場へ行くことができます。

 

お仕事帰りに是非よってみて下さい。

 

 

次回は、「カートの構造と車が走る仕組み」について、ふれてみたいと思います。